会員だより
掲載日:2021/03/08
新型コロナウイルスのイギリスの状況

山口 ゆかり(ナルク・ロンドン) 


 新型コロナウイルスの変異種の感染拡大で、イギリスでは2020年12月20日から3度目のロックダウンになり、今も続いています。今回の措置では、レストランやカフェでの店内飲食が禁止になり(デリバリーとテイクアウトは可)、百貨店や非生活必需品を扱う店舗も営業禁止、学校は休校、映画館やスポーツジムなども営業禁止。
 テレワークができない仕事で通勤する人以外は、基本的に外出や他世帯の人と会う事は禁止で、家に引き籠っていて下さいという事です。もちろん食料品や薬など必需品の買い物と病院への通院、運動のための散歩は認められています。
 感染力の強いコロナ変異種の脅威は昨年初冬から連日ニュースで報道されていましたが、今回のロックダウンが正式に発表されたのが前日の12月19日土曜日の夕方でした。クリスマス商戦真っ只中のかき入れ時です。
 私はクリスマス前の買い物客で賑わうロンドンの街中に出かけていて、クリスマスの煌めくイルミネーションが点灯した夕方、臨時ニュースで、翌日からロックダウンになります、と知り、今日の明日でロックダウン、何がなんだか呆れるというかとにかくびっくりしました。
 幸い学校は冬休みに入る時期でしたし、人口が日本の約半数のイギリスですが、連日何万人も陽性になっていて一日で何百人も亡くなっているので、この感染症を封じ込めるためには、ロックダウンは必須だと考えていた人は多いと思います。それでも発表と施行が突然過ぎました。
 ただ、第1回目のロックダウンの最初の頃は、ガーデンセンターや日曜大工用品や工具を扱う店舗、建設現場や歯医者なども営業禁止でしたが、今回は、それらの業種は営業可能になっています。サッカーなどのスポーツも無観客で試合を続けています。
 やはり経済活動はできる限り止めてはいけない、でもある程度止めないと感染が止まらない。非生活必需品のパソコンやファッション関係を扱う会社のオンラインショップも営業していて、顧客がオンラインショップで買った商品を店舗での受取り(click&collect)方式も一般的になってきました。ロックダウン下、引渡しカウンターが外に設置されている店舗の前で、冬の寒空でも距離を空けて商品の引取りに並んでいる人を見かけます。
 コロナ禍が始まって以来、学校はインターネットのオンライン授業化が進み、仕事もテレワーク、会議もオンライン、買い物もオンラインショッピング、習い事もオンライン教室、オンラインコンサート、オンラインお茶会などというものまで、直接人に会う機会が激減しています。
 英国日本人会ナルクの活動も最初のロックダウン以来オンラインセミナーやオンラインイベントのみになりました。現在のイギリスのロックダウンは、2月の中頃から徐々に規制を解除していく予定だそうですが、人々が自由に交流して外食やイベントを楽しみ、劇場や映画館に行ったり旅行したりできる日常を取り戻せるのは、まだまだ先のようです。

※編集者注:筆者はロンドン滞在が長い会員でお母さんが枚方拠点の会員です。編集者(向井)が2年前にロンドンへ行った時に会いました。記事は2月上旬に書かれたものです。

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